特別展「秋田雨雀展」好評のうちに閉幕
― 日本の良心として生きたい ―
開会式テープカット 展示会場
| 平成14年7月26日、黒石市出身で詩人でもある、北海道大学教授の工藤正廣氏、秋田雨雀記念館館長の山形敏英氏、それに青森県近代文学館の鈴木健二館長の3人によるテープカットでスタートした特別展「秋田雨雀展」が、9月8日をもって終了いたしました。 この特別展では、詩、小説、戯曲、児童文学のさまざまな文学活動や、新劇運動、エスペラント運動、社会運動と、生涯にわたって幅広い活動を展開した黒石出身の秋田雨雀について、約300点におよぶ資料を展示しました。主な展示品は、雨雀が明治37年、22歳の若さで自費出版した新体詩集「黎明」、処女作「同性の恋」が掲載された、明治40年6月発行の 「早稲田文学」第19号、戯曲「埋れた春」のために竹久夢二が描いた登場人物の行商人の原画、黒石市名誉市民の推戴状など、どれも貴重なものばかりでした。また、会場の一角に、雨雀を感動させ、その後の活動に大きな影響を与えた、黒石小学校の学級文集「みつばちの子」(鈴木喜代春編、昭和27年東洋書館刊)を中心にしたコーナーを設けたところ、当時このクラスの一員であった人々も多数見学に訪れ、往時の思い出を懐かしく語り合っていました。 |
会期がちょうど夏休みやお盆と重なったこともあって、開会式に小学生が参加したり、県外からの旅行者、帰省を利用して来館した人など、多くの見学者が集まり、好評のうちに閉幕することができました。 |
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| 展示の一部 |
| 【文学講座】 特別展「秋田雨雀展」に関連して、8月4日(日)と9月8日(日)の両日、青森県総合社会教育センターで文学講座が開かれました。講師は8月4日が秋田雨雀記念館館長山形敏英氏と、鰺ヶ沢高等学校教頭舘田勝弘氏、9月8日が青森ペンクラブ副会長三上強二氏と弘前ペンクラブ副会長の阿部誠也氏でした。それぞれの先生方には、秋田雨雀の人と文学について様々な角度からお話いただき、メモをとりながら熱心に聞き入る受講者の姿が印象に残りました。 |
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| 阿部誠也氏 |
【特別展「秋田雨雀展」記念講演と対談の会】
感動を呼んだステージ
| 8月10日、特別展「秋田雨雀展」を記念して、黒石市民文化会館を会場に、「講演と対談の会」が開催されました。会場には黒石市民をはじめ多くの観客が集まり、ほぼ4時間にわたるステージを楽しみました。 作間しのぶさんの司会によるステージは、まず黒石市出身で詩人の北海道大学教授、工藤正廣氏の講演、「多彩な秋田文学の魅力について」からスタートです。工藤氏の「秋田雨雀はもっともっと評価されなければならない」というお話には多くの観客がうなずいていました。 |
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| 工藤正廣氏 |
講演の次は対談でした。鰺ヶ沢高校教頭の舘田勝弘氏をコーディネーターに、工藤正廣氏と秋田雨雀記念館館長山形敏英氏の3人での鼎談は、観客の心を捉えて放さない楽しいものでした。 |
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次は地元黒石市の厚目内中学校生徒による雨雀作品の朗読です。この中学校は全校生徒が3人という小さい学校ですが、全員がステージに立ち、童話「太陽と花園」を2年生の澤亜喜子さん、同じく童話「一郎とにぎりめし」を2年生の葛西麻美さん、そして「雑草」ほか詩五編を1年生の山本圭孝君が朗読しました。どれほど練習すれば、こんなに人の心を打つ朗読ができるのでしょうか。客席は静まりかえり、朗読の終了と同時に大きな拍手が沸き上がりました。 |
| 山本圭孝君 |
| ステージの最後を飾ったのは、地元黒石の方々の美しい歌声でした。曲目は少年少女合唱団のみなさんによる「みつばちの子の巣立つ朝」、次に鳴海恵子さんによる独唱で「この花のように」、そして合唱団『あじさいの会』のみなさんによる「黒石中学校校歌」など、どれも秋田雨雀作詞の曲です。客席には「黒石中学校校歌」を一緒に歌う観客の姿も見られました。 長時間にわたる「講演と対談の会」でしたが、素晴らしい出演者と熱心な雨雀ファンにささえられて感動的なステージを展開することができ、スタッフ一同大満足の一日でした。 |
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| 少年少女合唱団 |
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| 鳴海恵子さん |