第6回青森県近代文学館川柳大会
平成20年3月2日(日) 青森県立図書館四階集会室 参加者102名
主催・青森県近代文学館
宿題「なつかしい」須川千恵選
秀句 美代ちゃんはやっぱり美代ちゃんらしく生き 菅井レイ子
何を隠そう僕はグリコのおまけです 瀬 霜石
親展で届いたセピア色の僕 千島 鉄男
特選 集まればどっぷり昭和原節子 鳴海 はま
宿題「なつかしい」角田古錐選
秀句 列車から訛りがどっと降りてくる 神 千巖
下駄箱に忘れたままのボブディラン 千島 鉄男
ただ固く塩っぱい母の握り飯 内山 孤遊
特選 お母さんノハナショウブの小道です 滋野 さち
宿題「生える」北里深雪選
秀句 生える時は生えるんだから放っといて 鶴賀 一声
タンポポタンポポ女の業がまた生まれ 堤 文月
棒グラフ今日も誰かを傷つける 瀬 霜石
特選 頬骨や桜の根より生え出して 野沢 行子
宿題「生える」高田寄生木選
秀句 ビー玉を発芽させると僕になる む さ し
棒グラフ今日も誰かを傷つける 瀬 霜石
次の手を考えている豆の蔓 櫛引八千代
特選 沸点で生える女の落とし蓋 新山風太郎
宿題「遊ぶ」鶴賀一声選
秀句 まだ青春赤い風船離さない 瀬 霜石
そして凪次の調停まで遊ぶ 内山 孤遊
どん底で遊んだ事のない踵 福士ゆきえ
特選 天狼星(シリウス)を掴んだ父の肩車 瀬 霜石
宿題「遊ぶ」上野しん一選
秀句 一本のエンピツ夜を深くする 高田寄生木
母の背の陽を遊ばせる毛糸玉 高田 和子
ゆるやかに遊んで流れ藻の掟 吉田 州花
特選 手の平で遊ぶしかない紙の鶴 秋田 朴人
宿題「こぼれる」大黒谷サチエ選
秀句 打上げ花火くじらの鼓動とこぼれよう 野沢 行子
煮こぼれる鍋の周りはみな他人 角田 古錐
マグカップから戦後史が溢れだす 千島 鉄男
特選 十二色全部こぼして生きてきた 堤 文月
宿題「こぼれる」三浦敬光選
秀句 わたくしの手から零れるワタシです 守田 啓子
月光がこぼれる駅の相聞歌 野沢 行子
真情を受け止めかねた洗面器 佐藤とも子
特選 マグカップから戦後史が溢れだす 千島 鉄男
席題「歌」柳谷たかお選
秀句 持ち歌は一つ私の道を行く 葉 閑女
歌姫になってあなたを眠らせる 北山まみどり
交差点愚痴も涙も歌にして 菊池 京
特選 ハミングがぴょんぴょん跳ねるフライパン 田鎖 晴天
席題「歌」波多野五楽庵選
秀句 心のほとりふるえています歌います 八戸むさし
心療内科で誰かが歌う月の砂漠 北里 深雪
持ち歌は一つ私の道を行く 葉 閑女
特選 皆既蝕の真っ只中で歌がない 上野しん一