建部綾足

四季竹図  淡彩・紙  六曲一双
各屏風の両端四点 各128.3x49.7cm その他 各128.3x52.5cm
青森県立図書館蔵

四季折々の竹の風情を描き分けたもの。それぞれの絵には以下のような画題が付されている。
春は「雲根独立」「幽叢晩烟」「湘中清怨」
夏は「清風高節」「朝雲密翠」「渭川暁露」
秋は「露凝寒葉」「紅霞晩照」「金颷かつ(手偏に戞)玉」
冬は「前面寒光」「寒月傲霜」「半條帯雪」
綾足は没後の分も含めて、画譜を全部で五種類出版したが、その中に「李用雲竹譜」(明和八年刊)がある。李用雲は清時代の画家でその墨竹画は高く評価されていた。綾足自身も、「漢画指南」の中で、李用雲よりも優れた墨竹画は未だ見たことがない旨、述べている。本屏風十二題のうち、七題までもが「李用雲竹譜」の画題と共通しており、この作品が李用雲をお手本として描かれたことがよくわかる。竹図は海錯図とともに、綾足のもっとも得意とする図柄であった。なお画号寒葉齋の寒葉とは枯葉の意。
この屏風は青森の旧家の旧蔵だったもので、昭和三十三年に県立図書館に収蔵された。



青森県立図書館蔵蔵『四季竹図屏風』