建部綾足

漢画指南  全二巻  享和二年(一八〇二年)刊
須原屋市兵衛・菱屋孫兵衛・大和屋勘兵衛 ・植村籐右衛門・林伊兵衛
各25.5 x 17.9cm 青森県立図書館蔵

「漢画指南」は綾足の遺稿を養子の建思明が補訂して安永八(一七七九)年に出版したもの。図書館蔵の本書は享和二年の菱屋孫兵衛版である。
本書は漢画の文字通り教則本として、丁寧な解説が付されているが、綾足の画論をまとまった形で伝えていてたいへん参考になる。また巻之上の「山水位置之法」において費漢源の画法を論じ、巻之下の「竹画の論」では李用雲の墨竹を絶賛し、同じく「菊花画法」において沈南蘋を称揚しているように、綾足が当時長崎に渡来した清代の画家たちに大きな影響を受けながら独自の画風を形成していったことがよく理解できる。


青森県立図書館『漢画指南』