大正八年、本件初の詩の結社「パストラル詩社」が誕生し、福士幸次郎の指導の下、「新しき詩」の創作活動に情熱を注ぎました。当時の詩人達の精神は次の世代にも確実に受け継がれています。
 本展では、パストラル詩社から現在まで五十誌以上の詩誌や資料を展示して青森県の誌の歩みを振り返り、本県の文学に与えた意義を概観します。また、一戸謙三、高木恭造、村次郎をはじめ多くの詩人の活動を紹介します。

              
   「五月の花」 パストラル詩集(大正9〜11年)
「落葉する頃」  
「田園の秋」


櫻庭芳露詩稿「豫感」(福士幸次郎による添削)


               
「鴉」(昭和2年)
  
      「芝生」(昭和10年)
  
               
「くうたふむ」(昭和29年)
  
      「圏」(昭和29年)
  

ロシア革命の雷鳴が鳴り止まない西暦一九一九年 大正八年
TSUGARUの鳩胸の豊かなおっぱいを吸って育った
このときもっとも若かったあなたたちは───
夢見る人 福士幸次郎にみちびかれ HIROSAKI
どの地方よりももっとも早く新世紀の詩の旅人となった
「パストラル」−田園牧歌−、PASTORAL!

あなたたちの美しい一ページ一ページ
ただ墓碑銘の不死
あなたたちの書き記した言葉たちは−−
ただ無数の人たちの 夢のような田園牧歌を代表してくれたこと
そこに あなたたち
          始まりの詩誌たちの 栄誉と矜持がある

    「始まりの詩誌たちの栄誉に」(抄)  工藤 正廣